ゲド戦記 4
- 作者: アーシュラ・K.ル・グウィン,Ursula K. Le Guin,清水真砂子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/05/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (45件) を見る
魔法使いゲドの生涯とアースシー世界の光と闇を描く壮大な物語の第4巻。
魔法の力を使い果たしたゲドは故郷に戻りテナーと再会。大火傷を負った少女も
加えての共同生活が軌道にのりだした頃、3人は陰謀に巻き込まれてゆく…。
かなりいきなり大人っぽい話題になってます。
これ子供のときに読んでてわかってたのかなー?とか思いますが。
力を失ってしまったゲド、故郷に帰るって感じです。
そしてゲドが主役ではやはりなく、テナーが再びこの巻の主役を張ります。
テナーが拾うことになった少女との交流が主な感じかな?
児童文学なのでかなり邦訳時にごまかしてるんじゃないでしょうか?
養い子の虐待については相当悲惨です。
本当は出会ったときに惹かれあっってた二人が、ずいぶんと時間を経てからただの男と女として結ばれます。
ゲドも魔力を失っているし、テナーは自分の中の力を否定して、すでに農家のおかみさんでしかない。
ここに肩透かしを食らわされるのではないでしょうか?
陰謀がどうよとかとかアドベンチャーがどうよとかは、実はゲド戦記には求めちゃいけないのである。