彩雲国物語 ―花は紫宮に咲く
- 作者: 雪乃紗衣,由羅カイリ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/07/01
- メディア: 文庫
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ただし女性官吏はやはり風当たりがきつく、さまざまな意地悪をされることにー。
このあとの本編の流れを作るための、前哨戦のような巻です。
男主人公だと思われる、王はほとんど活躍しませんね。
角川ビーンズ文庫ってやはり、10代から20代位のターゲット層だから、
ほかにいろいろいい男がいっぱい出てくるせいか、
男主人公はあまり出てこなくても成立しますね。
正直、王が出てきてもあんまり目立つ活躍はしてないですけど☆
自分の隣にいてほしいという王と、下で支えて生きたいというヒロインの想いは
まったくもって交わることはありません。
ただ、王自身が時間をかけても手に入れようと
なるべく手を引くという形で今後推移していきます。
そのあたりが単純なライトノベルとは違ってて面白い部分ですね。
かなりシリアスな話だとおもうのですが、幕間幕間に挿入される掛け合い漫才的なシーンが多いので
それほどシリアスな気分にはさせられないですね。
でもちょっと気になるのは、角川の編集さん、ちゃんと文章チェックしてるんでしょうかー?
作家さんが勢いで書いちゃってる部分の修正など手を入れてる節があまり見当たりません。
同じライトノベルを持つ講談社あたりだとあまりこういうこと感じないんですけどね〜。