彩雲国物語 欠けゆく白銀の砂時計

内容(「BOOK」データベースより)
新年の朝賀という大役を引き受けた、女性州牧の紅秀麗は、
もう一人の州牧・杜影月 に茶州を任せ、王都・貴陽へと向かう。
久しぶりに彩雲国国王・紫劉輝と再会した秀麗。
相変わらずの甘えん坊…かと思いきや、しっかり王様している劉輝は、昔とは少し違っていて。
一方秀麗の知らないところで、な、なんと意外なアノ人との縁談が進行中―!?
どうなっちゃうの!?恋も仕事も波瀾万丈、超人気の極彩色ファンタジー第6弾。



久しぶりにストックものから。
あらすじに縁談進行中!?とかありますが、これは結構瑣末でした。
本筋はある案件をごり押しするために、根性見せる主人公という感じかな。
でも一回もお酒飲んだことないのに呑みくらべってあまりない気がする。


これはやはりこのあとの王が、彼女を送るというエピソードのために設定されたのでしょうかねー。
劉輝がしっかりしすぎて、素敵な王様になりつつあります。
それを主人公が差して、対等な立場じゃないほうがいい王様っぽく見えるんだよねーとぽろっといいます。
文章中には劉輝がどう思ったかはあまり出てきませんが、すごく寂しかっただろうなーと同情しました。
ライノベの女主人公って、まぁ、読者想定である若いお嬢さんの立場と同化してるわけだから、男の人がすごくしっかりしていてポキっと折れることがあまりないっぽい言動をしますよね。


ルール的に、素敵な男子がずっと素敵でなければいけないのはわかるのですがちょっとだけ可哀想になりました。それは劉輝がもともとへたれキャラとして描かれてたせいでしょうか?


さて本筋の一環になりますがもう一人の州牧・杜影月の秘密に決着がつくための前哨戦のようなちょっと休憩的な要素もある巻です。
杜影月と彼の中にいる存在の馴れ初めや今後を出していくために伏線がさまざま出てきます。