アンダーザローズ 4 (4)
Under the Rose (4) 春の賛歌 (バースコミックスデラックス)
- 作者: 船戸明里
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2006/11/24
- メディア: コミック
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読めばわかりますがまさしくそれ以外の何者でもない。
しかし表紙からして細かいなぁ。
開いた胸元よりも、片方靴下のない足の方が気になる。
アンダーザローズの続編のハニーローズで、
すでに3巻以降の主人公であるブレナン女史の命運はわかっちゃいるのですが、
その過程であるロウランドの次男ウイリアムとのからみが3巻以降の主軸の物語です。
実母に対する圧倒的とも言える執着。
なぜに長男のアルバートとココまで対極になってしまうのかはいまだ理解できないのですが・・・。
母親を圧倒的に孤立させ、自分のものとしようとするために、ブレナンを陥れ、
自分の手中に収め支配していこうとする。
とても16歳の少年のやろうということではないわけですが☆
しかもその手法が、ブレナンのモラルを逆手に取り、彼女のアイデンティティである清廉さ、実直さと
肉体として与えられる快楽とのブレを利用するというあくどさ!
4巻の終わりの方で、ブレナン女史がウィリアムとの軽い口論で、
- 嘘だとしても優しい言葉が欲しくなる事がある。
- 君以外なら誰だっていい!
と本音で叫んでしまうところまで彼女を追い詰めてしまいます。
その瞬間のウィリアムの表情はめがねに隠されてわからないのですが。
矛盾と嘘と真実がない交ぜになっていて、新刊でるたびに読み直さないと
ストーリーがまったく持ってわからない感じでございます。
ラビリンスに迷い込んだような作品ですね。
でもブレナン先生、めがねはずしてたと思ったのに、たまにめがねつけてたりとか
あのシリアスな感じのシーンで一体いつ装着したの!?とかどうでもいいところが気になってしまいます。
ちなみに非常に感銘を受けた感想サイト