不可解。

ちょっと仕事やらなんやら忙しいさなか、
今年はなんとなくほんわか、母が喜んでくれるようなプレゼントをあげれたと思っていた。
お礼のメール。


その数時間後、本人から混乱したメールが届く。


「Nちゃん(従兄)がしんだーー」


ええ?
従兄はまだそんな年じゃない。40入ったくらいじゃなかったっけ?
うわさで、2度の離婚、仕事をいろいろな理由で変わってしまう
(そんなこといったら私も会社はころころ変わってますがー)など聞いていたけど
私のまぶたに移るのは小学生のころ、まだ田舎で強制的に海につれられていったとき
いつも楽しそうに唇が紫になるまで遊んでいる従兄のあの笑顔だけだ。


タバコをやめれないからすし屋はやめた。
と。ちょっと残念そうに、後ろめたい笑顔で話す従兄。
大人になってからは疎遠になってしまい、
噂だけをなぞると堕ちていく彼ということはなんとなくよくわかるが
どうにもあの夏の海辺と結びつかない。